2019/09/25
通信制高校とはどういうものか?【学校が辛い人にぜひおすすめしたい!】
どうもこんにちは、月也です。
今回は
「通信制高校とはどんなものなのか?」
ということで話していきたいと思います。
あなたが今どんな気持ちでこの記事にたどり着いたのかは正直わかりません。
(めちゃくちゃ今の高校が辛くてしんどい・・・)
という風に感じていて、通信制高校というものに興味を持ったのかもしれないし。
単純に「通信制高校について調べている中でこの記事を見つけた」という人もいると思うんですね。
僕はもともと最初は全日制に入って、高校2年の時に不登校になったことで通信制高校に転入するという道を選択したんですが、そこで感じたのは
「めちゃくちゃ通信制って過ごしやすいな」
ということだったんです。
あれほど過ごしやすい、天国みたいな環境はないんじゃないかと僕は強く感じられたんですね。
もちろん通信の環境が合わないという人もいると思うんですが、同じくらい通信の環境が合うという人も絶対にいると思うんです。
今の学校が辛いと感じていたりして、通信に興味があるという人に参考になることを、僕自身の体験を踏まえて今回話していきたいと思っているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
通信制高校は学校に通う日数が少ない
まず通信制高校の大きな特徴として、全日制や定時制とは違って
「毎日通う必要はありません」
これは学校ごとにも違ってくるんですけど、基本的に「週1日」程度のところが多いですね。
日曜日に学校に行って、あとは自宅で学習を進めるんです。
その週1回学校に通うことを、通信制では「スクーリング」と言ったりします。
中にはそれよりもさらに少ない、月2回しかスクーリングがないような通信もあります。
そして、受ける授業は全部自分で設定します。
全日制や定時制はもう時間割が決まってますよね。
「月曜日の1限は数学、2限は現代文、3限は体育・・・」
みたいに、クラスごとに共通の時間割があります。
ただ通信制にはそのようなものは無くて、時間割をすべて自分で設定するんです。
「この授業とこの授業、あとこの授業も受けようかな」
卒業に必要な単位というものがあるんですけど、例えば必修科目とか選択科目などですね。
それを全部取ることで、卒業ができます。
仕組みとしては完全に「大学と同じ」ような感じです。
自分次第でいくらでも時間割をデザインすることが出来る。
そこがめんどくささであると同時に、通信制高校の大きな魅力だと僕は感じています。
僕にはその週1回しか通わなくてよかったりとか、時間割を自分で設定できるというある意味で「マイペース」に通えるというところがものすごく自分にマッチしていました。
全日制の時は学校に行こうとするだけで激しい動悸やストレス、恐怖が沸き上がっていたんですが、通信制に転校した途端それが一切なくなりましたからね(笑)
自分に相当合っていたんだなと思います。
しかし悪い面もあって、ある程度「自制心」というものが求められます。
自由度が高くてマイペースで通学ができる分、強制力が働かないので自分を自制する必要があるんですね。
でも合う人にはとことん合うのが通信制高校です。
通信制高校は日数が少ない代わりに「レポート」を提出する
通信制はスクーリング回数が少ない代わりに「レポート」を学期ごとに科目別で15通ほど送る必要があります。
ちなみにレポートの必要数は課目によってばらつきがあって、例えば体育は3通程度しかありませんでしたね。
レポートと聞くと、
「大学みたいに何千文字も書かなきゃいけないの?」
と思うかもしれませんけど、そんな大それたもんじゃないんですよね。
穴埋め形式で、教科書を読めば答えがすぐにわかる
そのような簡単なものなんです。
あまりにも簡単すぎて始めビビったくらいでした(笑)
まあそれを課目によっては学期に15通ほど送らないといけないので、そこはかなりめんどくさいんですけど(笑)
でも普通は毎日学校に通って長時間拘束されないといけないと考えると、通信制はマジで楽ですよ。
通信制には自制心が求められる
ということを上の方でお話ししたんですけど、このレポートの存在も大きいですね。
誰も「早くレポートを提出しなさい!」などとけしかけてくれる人がいないので、そこは自分で提出ペースを管理しないといけない。
通信制は卒業率が実はかなり低くて、僕のところでは卒業できたのが20%しかいなかったらしいんですけど、自分で多少なりとも動けない人には少し厳し面があるのかもしれません。
ただ自分で行動ができたり、マイペースに生きるのが好きとか、何かに縛られるのが嫌い、という人には楽勝な環境です。
スクーリングやレポートに関しては下の記事でも詳しく話しているので、ぜひ合わせて読んでみてください。
通信制高校には色んな人種がいる
通信制高校には、普通の高校ではありえないほど様々な人がいます。
引きこもりやオタク、秀才タイプやギャルやヤンキーなど、それはもう「ごった煮」みたいな感じですよね(笑)
中には「お年寄り」の方も普通に通学しています。
僕の通ってた通信制にも60歳を超えたくらいのおじいさんがいて、その人がやたら卓球がうまかったんですよね(笑)
体育の授業で卓球で勝負したことがあったんですが、勝てる気が全く起こらなかった(笑)
言葉通り老若男女、本当に色んな人たちが通っているのが通信制です。
そこがかなり面白いところですよね。
個性的な人たちばかりで、「個性が認められる」そんな環境かもしれません。
そしてその個性的な人たちがみな思い思いに学校に通っています。
一人でいつもいる人もいれば、友達同士で通っているような人もいて。
ホント、大学みたいな感じです。
全日制だと、少しでもみんなと違う部分があると仲間外れにされたり距離を置かれることがありますが、通信制だとそれは一切ない。
みんながある意味で「個性的」だから。
全日制に馴染めない人には、通信制はものすごく合うと思いますね。
通信制高校にはクラスというものがない
前述のように通信制は自分で時間割を設定していくので、クラスというものが実質的に無いんです。
僕の通ってたところでは一応あったんですけど、本当にたまにホームルーム的な授業があるだけでクラスのみんなが集まることはほとんどありませんでした。
担任の先生もいるんですけど、話す機会はあまりありません。
進学について聞かれたりとか、「総合の授業」というものがあったんですけどその授業で少し話すことがあったりとか、その程度で。
全日制のようにクラスのみんなとの強い繋がりや、担任とのつながりは通信制ではかなり薄いです。
クラスが鬱陶しくてたまらなかった僕にとってはもうその縛られてない感じが大好きだったんですけど、クラスで団結するのが好きとか、そういう人には合わないかもしれないですよね。
全日制が「集」なら、
通信制は「個」のイメージです。
部活は通信制にもある
あ、あと友達を作りたいという場合は一応「部活」というものも大抵あるので、それに入部してみると良いかもしれません。
僕はダルかったんで部活には入りませんでしたが(笑)
野球部とか、色んな部活がありました。
部活に入ったりすれば人と関われることも、十分できますね。
通信制高校は自由な時間が多い
通信制高校は今ままでお話しした通り、基本的に「週1日」程度しかスクーリングがありません。
レポートもアホほど簡単なので、自由な時間がかなり取れるんですよね。
バイトに明け暮れても良いし、良い大学に入るための勉強をしても良い。
スキルアップのために何かにチャレンジする、ということでも良いですね。
実際偏差値の高い大学に入るためにあえて通信制に進学した、という人もいましたよね。
10代で通信制ほど時間が取れる環境というのは、正直無いかもしれません。
そういった意味では本当に貴重です。
全日制が合わないという人はもちろんなんですけど、自分のやりたいことが既にあるという人は通信制にかなり向いていると思います。
他の同級生が教室で毎日同じ授業を受けている中で自分だけは自分が本当に興味ある、やりたいことに集中することが出来る。
そこで大きな差が生まれてきます。
僕は当時その時間を使って、自分にとって大きなチャレンジをしました。
何かというと「バイト」なんですよね。
僕は吃音症という言語障害を持っていて、それが原因で全日制に通うことが出来なくなったんです。
ただ通信制に移ってからは、何かに挑戦しようという精神的余裕や時間が生まれました。
そこでふと思い立ったんですよね。
(そうだ、バイトでもしてみようかな・・・)
普通の人には想像できないかもしれないんですけど、僕にとってバイトを始めるというのはものすごいハードルが高いことだったんです。
吃音があったことでまず「応募の電話」ができなかったし、しゃべることに対して尋常じゃなく強い苦手意識があったから。
「働くのは俺には無理」と思っていましたからね。
でもスーパーの品出しのバイトではあったんですけど、なんとか吃音がありながらも働くことが出来て、なんかすごい自分に可能性を感じられたんです。
「俺もやれば意外とできるじゃん!!」と。
ただ平日の昼間にスーパーでバイトしてたので、お客などからは「何この子?学校はどうしてるの?」とかって思われていたかもしれないですね(笑)
もし通信制に移っていなければ、バイトを始めることも無かったし自分の可能性に気が付けることも無かったかもしれません。
このブログも、もしかしたら始めてなかったかもしれない。
そういう意味では僕にとって通信制に転入したというのは、大きな契機になったんですよね。
人生が好転するキッカケになったと今では感じています。
あのまま全日制に無理をして通っていたら、間違いなく心を壊していたし今この世にいない可能性もあったので。
学費がベらぼうに安い
あとこれも通信制高校の大きなメリットなんですけど、
「学費がものすんごく安い」んです。
1単位履修するのに500円かかる、といった仕組みなんですけど、年間に換算すると「3万円程度」くらいだったと記憶してます。
それに教科書代がかかる、という感じですよね。
普通の全日制などに比べれば確実に安いです。
学費という面で見た時も、通信制はかなり優れています。
ここは本人にはあまり関係ない部分かもしれませんが、高校に通うということで両親を安心させることが出来るし、学費の面でも助けることが出来る。
全日制よりもむしろ最善の選択肢に十分なりえますよね。
学校が辛いなら通信制高校を選ぶのも全然アリ
今あなたはもしかしたら、学校で辛い、苦しい思いをしているかもしれません。
あの閉鎖空間にいると、どうしてもそこが全て、と思いがちですが、
「通信制高校といった選択肢もある」
ということは多くの学生にぜひ知ってもらいたいんです。
どうしても全日制が正しい、みたいな風潮がありますけど、通信制もこれまでお話しした通り優れた面は数多いし、人によっては本当に通いやすい環境です。
みんなが進んでいる道が、必ずしも正解ではないし、自分に合っているとも限りません。
むしろ自分にとっていばらの道の可能性もある。
でも少し目を外に向けてみることで、自分に合った、自分の全力を出せる世界が待っている可能性が十分あるんですね。
僕は全日制から通信制に転校して本当に良かったと心から思えているし、あの時の自分の決断を褒めてあげたいです。
なので本当に辛いのなら、勇気を出して別の世界に足を踏み入れてみる、ということをぜひしてみてください。
通信高校というのはその世界のうちの一つです。
「これしかない」と決めつけることだけは、止めてもらいたいです。
もちろん他の目的、例えば「受験勉強に集中する時間を作るために通信に入学したい」ということもおすすめできるし、
「自分のやりたいことを優先させるために通信に入りたい!」という人にもおすすめです。
実際そういう人は多いので。
「自由な時間が多く生まれる」
というのがやっぱり一番の魅力ですよね。
それではありがとうございました。
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