2018/04/05
大切な人を亡くして悲しみを引きずってしまっているあなたへ
誰でも「大切な人を亡くす」ということがあると思います。
身近な人と死別してしまうということが。
そればっかりは人間として生きている以上
仕方のないことではあるんですけどね。
でもなかなか吹っ切れない人というのも多いと思うんです。
とくに大切な人を亡くしたときとかは尚更で。
もし今あなたが
「大切な人を亡くして、とにかく辛くて仕方がない」
という場合はぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
僕の自分語りの部分が多くなってきてしまうとは思うんですが、
あなたの参考に必ずなると思うので。
心がほぐれてくるはずです。
やっぱり亡くなった人としても
大切な人がいつまでくよくよしていても心配してしまうだけだと思うので(笑)
亡くなった人の分、
精一杯元気良く生きていきたいですよね!
僕の中で大きすぎた”祖母”の存在
僕は今年の4月の半ばに、
祖母をがんで亡くしました。
元々末期の大腸がんで、
もう永くはないと言われた中で3~4年ほど生き、
安らかな表情をしながらこの世を去りました。
その祖母は母方の祖母なんですが、
親の次に一番お世話になったと言っても過言ではない、
僕にとっては本当に大切な人でした。
僕が生まれた時には数週間ほど家に泊まり込み、
面倒を見てくれたそうです。
もちろん僕にはその記憶はまったくないんですけどね(笑)
成長してからも運動会には欠かさず来てくれて、
昼に一緒に弁当を食べた記憶が鮮明に残っています。
運動神経が皆無の僕が何を間違ったか
100m走で2位になった時があったんですが、
その時はすごい喜んでくれて、
僕もおばあちゃんのその姿を見てすごいうれしかったのを覚えています。
家に一緒にいるときはことあるごとに、
「○○ちゃん、ここに座れば?」
と膝の上やとなりの座布団に座ることを促したりと、
とにかく僕を可愛がってくれていました。
いや、僕と兄貴、従姉を含め孫が4人いるんですが、
全員に分け隔てなく接して、
そして全員を可愛がっていた、そんな人でした。
ことあるごとに電話をしてきては、
「元気ー?」
と気にかけてくれたりと、
母親いわくいつも僕らの心配をしてくれていたそうです。
まったく弱音を吐かなかった祖母
また祖母はとにかく「弱音を全く吐かなかった」
母親も祖母が弱音を吐いていたことなんて聞いたことが無いと言っていたし、
僕ももちろん聞いたことはありません。
末期の大腸がんだと発覚してからも、
身体に痛みが走ったり思うように動けないということもあったらしいんですが、
一切何かに甘えたりということが無かったそうです。
体力が落ちてまともに歩けなくなっても、
杖だけは絶対に突こうとしない、
そんな心の強さの持ち主でした。
自分はそんな状態なのに、
一緒に住んでいる祖父の心配ばかりして、
とにかく何かに甘えようともせず、
他人のことを優先するような、そんな人でした。
僕の中で祖母の存在は、
「生き方の指針となっている」
そんな存在です。
弱音を絶対に吐かないというのもそうだし、
常に人の気遣いを忘れないということもそうだし、
何かに甘えたりしないというところもそうだし、
常に大切な人の前では笑顔だということもそうです。
ただ僕はまだそのどれもまともにこなすことができていません。
弱音を吐くことなんてしょっちゅうだし、
人前で笑顔を取ることも相当苦手です。
でもいつか祖母のような人物になるために、
一生かかってもなれないかもしれないんだけど目指している最中です。
祖母が亡くなった時、僕は・・・
そんな祖母が、
今年の4月に亡くなりました。
末期がんということで家族みんな覚悟はできていたと思うんですが、
やっぱりそれでも母親は直後は泣きっぱなしでした。
叔母や従姉もやはり同じでした。
葬式の時もみんな悲しみをこらえきれず、とにかく泣いていました。
僕も祖母が亡くなる前は、
「俺もそうなるんだろうな」
という風に考えていました。
亡くなった時に、やっぱり悲しみを抑えきれなくなってしまうんだろうな、と。
しかし、僕は一切泣く事がなかったんです。
みんなと同じように泣くことはなかった。
悲しみが全くなかったというのはウソになりますが、
そういう感情がほとんど湧いてこなかったんです。
「なんで俺は涙が出なかったんだろう?」
「ひょっとして冷血漢なのかな?」
と自分に対して疑心暗鬼になったりもしました。
でも自分の心のうちは深堀していくうちに、
ある「2つの感情」が自分の中で占められていたことがわかりました。
「尊敬の念」そして「感謝の念」です。
その2つの感情に、祖母に対して僕の心は占められていたんです。
祖母の今までの生きざまを見てきての尊敬の念。
そしてとにかく「ありがとう」という言葉で心がいっぱいだったんです。
亡骸に対しても、
「ありがとう、そしてお疲れ様」って。
もちろん悲しみが全くなかったわけではないです。
というかこれを書いている今現在また色んなことを思い出して
少し目がうるんできたりしているので(笑)
でも僕の中で悲しみよりも、
尊敬、そして感謝が上回ったんですよね。
「ばあば今までありがとう。
俺もばあばのようになれるように頑張るよ!」
尊敬、感謝の念は悲しみを超越する
この記事を読んでいる人の中で、
「大切な人」を亡くした経験がある人もいると思います。
そしてこれから、そういう経験をしていく人もいると思います。
そんな時、悲しみに心が支配されてどうしようもなくなった時は、
「尊敬の念」そして「感謝の念」をぜひ思い出すようにしてもらいたいんです。
「そういえば昔こんなことをしてもらったな」
「こういうところはすごい尊敬できたな」
「この人と自分は、血が繋がっているんだな」
「今までありがとう。そしてお疲れ様」
そうすると悲しみよりも、
「よし、今度は自分が頑張る番だ!」
みたいに前を向くことができるんですよね。
「怠けてたら顔向けができないぞ!」と。
尊敬、そして感謝は悲しみを超越します。
それにいつまでもくよくよしていたら無くなった大切な人も
心配になってすごい心残りが残ってしまうと思うんですよね(笑)
その大切な人からのバトンをしっかり受け取って、
それをまた次の世代に渡すための努力をしていく。
それがその大切な人に対しての最大級の供養になるんじゃないかなと。
大切な人との死別を経験してどうにもならないほどの悲しみに
襲われるということもあるかもしれないんですが、
そんな時は「感謝」「尊敬」というものをぜひ思い出してみてください。
ただ悲しむよりもその方が僕は故人としてもうれしいんじゃないかなと感じるし、
また前に一歩踏み出すこともできるので。
僕の身の上話ばかりで申し訳なかったんですが(笑)
少しでも心がほぐれる人がいればうれしいです。
それではありがとうございました。
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