話術の本質とは?話術を鍛えるにはどうすればいいのか
こんにちは、月也です。
「話術」とは何か?
と聞かれたときに、
あなたはどんなものを話術だと思いますか?
「やっぱりお笑い芸人みたいにスラスラ話せるのが話術じゃない?」
「沈黙を作らないことが話術じゃない?」
「ポンポン面白い言葉が出てくるのが話術じゃない?」
「場をトークで掌握できること?」
とか、いろいろな意見が出てくると思うんですけど、
共通した意見としては、
「スラスラ話せること」
だと思うんです。
よどみなくスラスラ話せるのが、”話術”というものなんじゃないかと。
確かに、よどみなく話せるというのは
「話術の要素の1つ」ではあると思います。
ただ、それだけではないんですよね。
別にスラスラ話せることだけが話術ではないし、
逆にスラスラ話せても話術が無い人もいます。
今回の記事では、
「話術とは何か?」
「話術を鍛えるには?」
ということについてお話ししていきたいと思います。
別にスラスラ話せなくても気にする必要は一切なくて、
むしろそういう人の方が話術は磨きやすかったりします。
そもそも話術とは?話術の本質について
これはあくまでも僕の見解ではあるんですけど、
話術というものの本質は、
「相手との距離感」
というところにあるんじゃないかと感じています。
“話術がある”人は、人との距離感をコントロールするのが非常に上手なんですよね。
距離感というのはどういうことかというと、
例えば相手を少しいじったとして、困った顔をされたとするじゃないですか。
その様子を察知して、話しかけ方を変えてみたりとか。
「場の空気を読むのがうまい」という感じですよね。
周りの人の感情をくみ取るのがうまい。
そういうのが、本当の意味で「話術」なのかなと。
「まくしたてる」のは会話とは言わない
スラスラと自分の言いたいことを言える人は
話し上手という風に見られがちですけど、
会話は「相手も楽しめないと意味がない」んですよね。
自分だけが気持ち良くなるのは会話でもなんでもなくて、
ただの自己満足に過ぎません。
やっぱりそういう人って意外と多いんですよね。
「スラスラ話せて、俺スゲーだろ!」
みたいな人って。
それこそマシンガンのようにまくしたてるような人です。
実際そういう人は小学校、中学校ではもてはやされたりしますけど、
大人になってくると事情もまた変わってくるわけです。
スラスラ話すだけだと、
「空気読めなくてうざい」
「自分勝手な人」
みたいに見られるようになってしまいます。
聞き手があっての会話なわけだから、
自分だけがガンガン話すだけだとそれは話術がある、
という風には言えないですよね。
話術がある人
話術を持っている人は、
まず自分の体験などをうまく脚色したり、
面白おかしく話すのがうまいんですよね。
それは、”間”の使い方が非常にうまいんだと僕は考えています。
この記事でもそのことについては話しているんですけど、
⇒ 無口を直したい!という人が話し上手になるために必要な事とは?
“間”をうまく使いこなすことができれば、
誰でも話で笑いを起こさせることって出来るんですよね。
“間”というのは、要はその場の空気です。
今テレビによく出ているようなお笑い芸人は特に、
場の空気を察知するのが非常にうまい。
その場の空気に合わせた発言などができるから、
テレビ局に重宝されているという面は大きいと思います。
また、その場であまり話せていない人がいたら
その人に少し話を振ってあげたりとか。
例えば4人組でいたとして、一人だけ話せていなかったりすると
ものすごい疎外感を感じたりしてしまうものなんです。
(俺って、この場にいる意味あるのかな・・・)
とか色々考えてしまうんですよね。
そんな時に少しでも話を振ってもらえたりすると、
すごい救われるような気分になるんです。
(あ、俺もこの場にいても良いんだ・・・!)
みたいに思えるというか。
それは大げさだろ笑
と思われるかもしれないんですけど、
僕自身がそういう疎外感をいつも感じていたんですよね。
口数が少ない人は決してつまらないと感じているのではなくて、
ただ単になかなか会話に入れない、というパターンは多いです。
そういった場の空気を察知することができれば、
少し黙っている人がいたらその人に対して話を振ってあげることはできる。
「○○はそういう時結構落ち着いてそうだよね笑」
みたいに振って上げられたりとか。
そういう人は、話術があるという風に言えるんじゃないかって感じますよね。
沈黙は怖いものではない
「沈黙ができないように頑張って話そう!」
みたいなことって色々な本で言われていることだし、
沈黙を作らないように多くの人は気を付けたりするわけですけど、
実は沈黙って怖いものでもなんでもないんですよね。
むしろ、これまで話した”間”を創り出すことができたりとか、
沈黙は見方を変えるとコミュニケーションの質を上げる「スパイス」になります。
沈黙を恐れて無理に話そうとする方がむしろ怖いんですよね。
そこで変なことを口走ってしまったりとか、
相手をいじろうとその人を傷つけるようなことを言ってしまうことも起こりえます。
僕はもう最近は沈黙を恐れないようにしてます。
「まあ、会話には沈黙があって当たり前だよね」
こういうスタンスでいつも人と接してますね。
そういう風に考えていた方が自然体になれるし、
人と接する際のストレスも段違いに減ります。
どこかのイベントステージとかならいざ知らず、
普通の会話なら沈黙が起きても何のおとがめもないわけですからね。
焦る必要は全くありません。
面白い話ができなくても関係ない
よく、
「面白い話ししてよ」
とかって言われたりすることってあると思うんですけど、
実際問題面白い話なんてそうそうないんですよね。
話自体が面白い話って実はあんまりなくて。
話で笑いが起こるようなときって、やっぱり”間”なんですよね。
「そんだけ溜めといて、そんなんかよ笑」
みたいな。
“間”を操れる人が、話で笑いを起こすことができます。
「すべらない話」という番組がありますけど、
あの番組を見てるとそのことがホントによくわかるんですよね。
間を作り、緊張感が生まれたところでちょっとした一言を言う、みたいな。
そこでどっと笑いが起こる様は見ていてホント気持ちが良いですね笑
話自体は正直面白くなくても、
「間、緊張感」
を使いこなすことで、いくらでも笑いを生み出すことはできます。
話術を鍛えるために必要な事
話術を鍛えるには、
まずは「空気を読む」ということを身に着けることが大事です。
自分が話すことに集中するのではなくて、
その場を観察する癖付けをすると良いですね。
僕は昔からとにかく、空気ばかり読んでいたんです。
吃音症という言語障害があったので言葉をうまく発せられなかったから、
せめて空気を読めるようにと人の顔色ばかり窺っていました。
そのおかげか、ものすごく空気を読むのがうまくなったんですよね。
“間”というものもかなり見えるようになったし、
人との距離感の取り方も上手になったように思います。
心理的なその人との壁が今はなんとなく見えるので、
相手との距離感に合わせてどういうことを話すべきか、とかが今では見えます。
初対面の時、
2回目、3回目に会う時、
仲良くなった時。
状況に応じで、話すべき内容も当然ですけど変わってくるんですよね。
それが自然とできるようになった気がしています。
スラスラ話せることがどうしても「話術」として見られがちですけど、
自分勝手にスラスラ話すだけだとそれは単にうざいだけで
相手を楽しませることなんてできないんですよね。
相手の感情や間をくみ取って、
その場に適した話をできることこそが
「話術」だと僕は強く感じています。
どもったりしてスラスラ話せなかったとしても、
その場の空気に合わせた話ができればそれは
「話術がある」という風に考えることができますね。
それでは、ありがとうございました!
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